人間は水分を摂らないと脱水症状になり、死んでしまいます。人間の体の半分以上は水分。代謝は排泄により、体の外に排出されるので、脱水症状を防ぐためには、毎日適量の水を飲むことが必要です。水質にこだわる人は、ミネラルを豊富に含むミネラルウォーターや、美容に良いとされる水素水をダイエット、美容目的として生活に取り入れている方も多くいると思います。従って「水＝体に良いもの」というイメージがあります。しかし、そんな水も摂り方を誤れば害になる場合があります。
このコラムでは、水中毒になる恐れがある危険な水の飲み方や症状、正しい水の取り入れ方についてまとめました。

水の飲みすぎに注意

水中毒の別名は、「低ナトリウム血症」と言います。短時間に大量の水が体内に入ると、体内のナトリウムの濃度が薄くなります。ナトリウムの濃度が下がることにより、脳の機能に影響を引き起こすのです。水中毒を発症した場合、軽度の場合は手足のしびれや食欲不振、頭痛、疲労感、吐き気や嘔吐の症状が出て、更に悪化すると、痙攣、意識消失、呼吸困難になり最悪の場合、死に至る場合もあるのです。
涼しい時期は短時間に大量に水を飲むことはほとんどないと思います。しかし、真夏の暑い時期やスポーツなどで体を動かしている時は汗をたくさんかくので、喉が渇いてしまい、ペットボトルや水筒の水を短時間に大量に飲んでしまう場合もあるでしょう。水中毒は、1時間に1L以上の水を飲んだ場合に発症しやすいと言われています。暑い時期だとしても短時間のうちに水を大量に飲まないように気をつけてください。

水の飲みすぎで発症する水中毒の症状とは？

生命を維持するのに、水を飲むことは必須条件。その理由は、ヒトの体は、半分以上が水分で作られているから。ダイエット、美容や長生きすることを目的に水や白湯、水素水といった水分を日頃から意識的に飲んでいる方も多いと思います。だから、「水を飲むことは健康だ」と考えている方も多くいるでしょう。ヒトが生きるために、適量の「水分」が欠かせません。しかし、飲み過ぎは体に不調を及ぼす原因になることがあります。カフェインやナツメグ、適量であれば安全です。しかし、実は、大量の場合、中毒を引き起こしてしまう食品というのを知っているでしょうか？水も同じで、必要以上に飲んでしまうと「水中毒」という中毒症状になってしまうので、適量を飲むようにしましょう。

熱中症との見分け方と対処方法

水中毒は、猛暑の夏や乾燥している時期に起りやすいと言われています。猛暑の時期、熱中症になる方も多くいます。水中毒と熱中症、症状がどちらも体内のナトリウム濃度の異常が原因で引き起こされる症状。そのため、どちらの症状か見た目で判断するのは難しいのです。発症した時、水中毒と熱中症のどちらか迷ったら体温を測りましょう。熱中症の場合、体温が高くなることが多くあります。一方、水中毒の場合は、体温は通常通りの場合が多いので体温を測れば、水中毒と熱中症を見分けることができるのです。
水中毒になってしまった場合、水分制限をするとよいです。水中毒を防ぐために、短時間に大量に水を飲まないこと。水と一緒に塩分を摂ると良いでしょう。スポーツドリンクや経口補水液、塩飴や塩分入りのタブレットなど、手軽に摂れる塩分入りの食品を水分と一緒に摂ることがポイントです。

水の「適量」って、どのくらいの分量？

ヒトが1日に推奨されている水分量は、1日約2.5Lと言われています。食べ物にも水分が含まれているため、2.5Lの中で1Lは、食事から摂る水分であると考えて下さい。食事以外で摂る「水分」は、1日1.5Lが目安。ただし、これはあくまでも目安。日によって異なる体調、気温、運動の有無によって1日に必要な水分量が異なることを意識しておきましょう。健康的に水を飲むためには、体調に合わせて無理のない範囲で1日の適量を超えないようにすることが大事です。塩分もヒトの体には大事な成分なので、塩分補給も忘れないようにしましょう。

美容と健康のために正しく水を飲もう！

水は、適量であれば、美容や健康維持といった体に良い効果をもたらしますが、短時間に大量に飲んだ場合は、ナトリウム濃度が下がってしまうので、水中毒になってしまいます。 水の1日の適量は、1.2L程度。しかし、一度に全量を飲むのはダメ。1日の中で数回に分けるのが正しい飲み方です。1回の量はコップ1杯、およそ200mlであれば、6回分。朝起きた時、朝食、昼食、夕食、間食、寝る前にそれぞれ1杯づつ飲めば、1日の適量な水の量の1.2Lを6回に分けて飲む事ができます。
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